ポリオ根絶と予防接種への新たな取り組み

本日10月24日の「世界ポリオデー」に際し、Liaisonはポリオ根絶に向けた世界的な進展を称賛するとともに、ポリオが完全に根絶された世界の実現に向けた揺るぎないコミットメントを再確認いたします。

ポリオは非常に感染力の強いウイルス性疾患で、主に幼児に影響を及ぼし、重篤な場合には麻痺や死に至ります。1988年に発足した「グローバル・ポリオ根絶イニシアティブ（GPEI）」以来、180億ドル以上の資金がポリオ根絶の取り組みに投じられ、症例数は99％減少し、全世界で2000万件以上の麻痺が防止されました。

しかし、ポリオウイルスは依然としてパキスタンとアフガニスタンに根強く残り、最近これらの国々で症例数が急増していることが大きな懸念となっています。さらに、41カ国がワクチン由来のポリオウイルス（cVDPV）の感染拡大リスクにさらされています。根絶の主な障壁には、ワクチンに対する不信感、誤情報、紛争、そして遠隔地の住民へのアクセスの困難さが挙げられます。ガザ、スーダン、イエメンなどの紛争地での最近の発生は、強力な保健システムを構築し、予防接種の取り組みを継続するためのさらなる投資が必要であることを強調しています。

今年、GPEIはタイムラインを延長し、2027年までに野生型ポリオウイルスを、2029年までにcVDPVを根絶することを目標に掲げました。達成するためには約69億ドルが必要であり、現在24億ドルの資金不足が指摘されています。今年初め、日本政府はパキスタンにおけるポリオ根絶活動の一環として362万ドルの助成金を発表しましたが、根絶目標を達成するためにはさらなる支援が不可欠です。

ポリオ根絶は目前に迫っていますが、その成功には、残された地域でウイルスを根絶するための政治的、財政的、そして国際的な協力が最も重要です。この「世界ポリオデー」に際し、Liaisonは引き続き、すべての人が健康で尊厳ある生活を送ることができる未来の実現に向け、揺るぎない決意をもって取り組んでいきます。